人と関わりたくない人

誰も知らない誰かです

下呂温泉2日目②

温泉街を離れ、坂道をひたすら上ってやってきた。

飛騨の名物とちの実せんべいのお店。

とちの実煎餅&カフェ 千寿堂

店内には誰もいなかった。

私は客が一人もいない店に入るのが苦手。

店の前まで来たのに勇気がなくて入らずに帰ることがよくあって、そのたびに「ここに来るためにわざわざ出かけてきたのに自分は何をやっているんだろう…」とよく落ち込んでいた。

でも年を取るにつれ苦手意識もだんだん減ってきたような気がするし、旅先では「旅の恥はかき捨て」精神でなんでもやりたい。

というわけで思いきって入ることができた。

イートインスペースからの眺め

 

ネットで見て食べてみたかったモンブランと、焼きたてとちの実せんべいを注文。

先にできあがったせんべい。あったかい。

とちの実せんべい自体そこまで好きでもないんだけど、焼きたてという特別感に惹かれた。

味は変わらず普通のとちの実せんべい。焼きたての柔らかい状態からどんどん硬くなっていくので食感の違いも楽しめる。

しかし、余裕ぶっこいて写真撮ってたら食べるころにはすでにちょっと硬くなりはじめていた。

「賞味期限30秒!」と謳われているのは大げさじゃなかった。焼きたての柔らかさを味わいたいならば一刻も早く食べればよかったと反省。

 

食べたかったとちの実モンブラン。スポンジ・アイスクリーム・モンブランクリーム・仕上げのパウダーすべてにとちの実が使われているそう。

目の前でクリームを絞ってパウダーをかけてくれる。

 

とちの実パウダーがザクザクした食感でいいアクセント。

これがとちの実の味か、とわかるクセのようなものは感じない。(舌が鈍感なだけかもしれない)

普通の栗のモンブランに比べてあっさりしているような。

モンブランって大概途中からくどくなってくるんだけど、これは最後までおいしく食べられた。

 

いい気分で店を出て次に向かったのは、近くにある「下呂温泉 合掌村」

合掌村入り口

しかし目的は、近くにあるらしい長い滑り台。

合掌造りに特別興味があるわけでもないし入場料かかるし、ここは入らなくていいや。そう思って通り過ぎ、道路を挟んで向かいにあった滑り台のあるエリアに近づいたら、入口が封鎖されている。

どうやら合掌村の中から地下道を通っていかないといけないらしい。

村内図

滑り台滑りたいだけなのになあ…と思いつつ、仕方ないので入場料800円払って入園。入村?

せっかくなのでいろいろと見て回った。

 

合掌造りの住宅内に入れる。

二階にも上がれる

温泉街から離れてるからか?ほとんど人がいない。

のんびりしていて良い。

 

合掌茶屋は休み

 

寝鴨

池を眺めてたら、カモらしき鳴き声が聞こえる。鳥好きなので興奮気味に「どこ!?」と見回したらすぐそこにいた。

小さな寝息を立てながらくちばしを羽に突っ込んで寝ている。

近づいても逃げない。かわいい。

 

水車が凍っている

 

誰かが作ったすごい作品も飾られている

竹串のようなもので再現された花火

和紙で作られた菊

 

牛が気に入ったので撮った



「かえるの館 休憩処」には世界各国のかえるの置物が飾ってあった

 

 

インドネシアのセンスが好きだ

ヤング蛙

スポーツする蛙

 

メキシコの水玉蛙のファンキーさも好きだ

爪蛙の楽団

 

陶芸や絵付けなどの体験ができる工房もあって、過去に体験した人々の作品が飾られている。

私が生まれた昭和62年ごろに描かれた陶板があってびっくり。

これ以外にもたくさんあった

似顔絵の髪形からして時代を感じる。

ちぐさ氏の絵も気になる

この大量の思い出陶板をくまなく見たらおもしろそうなんだけど、そんな時間もないので先へ進んだ。

 

帽子かぶっててかわいい

 

お食事処 市倉

笹寿司といわな炭火焼

川魚が食べたくなって入店。

鮎・いわな・あまごから選べる。
わりとどこでもありそうな鮎はやめよう。いわなとあまごの違いが判らない。

説明書きを参考に、身がやわらかくジューシーといういわなを選択。

炭火で2時間じっくり焼いているので骨までまるごと食べられるとのこと。

頭からかぶりついた。身がほくほくしていておいしい。

笹寿司もおいしかった。

飛騨といえばの赤かぶの漬物はちょっと苦手。

 

腹も膨らんだし合掌村も堪能したので、本来の目的である滑り台へ向かう。

地下道を通って歳時記の森へ渡り、つづら折りの坂道をえっちらおっちら上ってようやく森の滑り台入り口にたどり着いた。

一回100円かかる

全長175mのローラースライダー。

無人なのでいい大人でもひとりでも気軽にチャレンジできる。

カーブはちょっと怖い

2回目に挑戦!!する気にはならなかった

壁面に靴の側面を押し付けるとスピードが調整できるので安心。

結構ローラーのゴロゴロ音が響くので、他の人に見られて「あの人ひとりで滑ってる…」と思われるんじゃないだろうか、と自意識過剰な思考は頭からぬぐえず、童心に帰って心から楽しんだとは言い切れないけど、満足した。

 

目的も果たしたので帰ろう。

出口に向かっていたら池のカモが3羽に増えてた。

かわいい

 

温泉街に戻って電車の時間までうろうろ。

飛騨牛の朴葉味噌焼きを食べようかな、と目星をつけてた店はやはり休みだった。

食べ歩きできる飛騨牛寿司の店も休み。

つぶらな瞳がかわいい

どっちにしろお腹いっぱいなのでまあいいか。

 

最後の温泉。休業日の土産屋の前にあった足湯に浸かる。宿にも街中にも合掌村にもいたるところに足湯があった。

 

温泉街をあとにして橋を渡る。

駅に行く前にお土産買って旅行支援のクーポンを使い切った。

「ジェームズ五郎兵衛Jr」という名の謎の招き猫

 

下呂

 

最後に駅前の土産物屋で飛騨牛弁当買った。

 

次来るときはもっと食べ歩きしたい。